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10倍粥のすりつぶしからスタートした離乳食。
今日は食べた、食べなかったと一喜一憂する日々のママやパパも多いのではないでしょうか。
かくいう私もそうでした。
そして、「手づかみ食べ」というのも、私にとってかなりハードルの高いものだったんですよね。
汚れるし、後片付けが大変!
とにかく、それがイヤでイヤで…。
娘には申し訳ないですが、何とか避けて通れないかとまで考えてしまったことも。
ですが、いろいろと調べてみると、手づかみ食べは赤ちゃんの発達にとってとても重要なものらしいということがわかり、
娘が1歳9ヶ月を迎えたころから取り入れることにしたんです。
この記事では、そんな私がたどり着いた「汚れにくい」手づかみ食べメニューを、実際に試した月齢・年齢別でご紹介します。
※アレルギーチェック済を前提としています
手づかみ食べとは?
手づかみ食べとは、赤ちゃんが「目で見たものを手でつかんで(つまんで)口に運んで食べる」という
一連の動作のことを言います。
この「目と手と口の協調運動」が、摂食機能の向上と食に対する意欲をはぐくむための重要な役割を担う
とされています。
五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)をフルに使って手づかみ食べをすることで、
握るときの力加減や一口の大きさ、食べ物と口の距離感などを身につけ、
温度やにおい、味などを知るうちに食への興味も高まっていくんですね!
手づかみ食べはいつから?いつまで続けるの?
目安として、離乳食後期(9~11ヶ月)頃からとされています。
具体的なサインとしては、
- 一定の時間ひとりで座っていられる
- モグモグすることができる
- 自ら食べ物に手を伸ばす
などが挙げられます。
いつまでにやめさせるなど、期間に決まりはありませんが、
2歳~2歳半頃のスプーンやフォークが上手に使えるようになったあたりから、徐々に卒業する子も出てくるようです。
個人差が大きいので、お子さんの進み具合に合わせて見守ってあげるといいですね。
9ヶ月の汚れにくい簡単メニュー
ハイハイン(赤ちゃんせんべい)
娘の手づかみ食べデビューはハイハインでした。
目安の月齢は7ヶ月ごろからとされていますので、安心して食べさせることができます。
特徴として挙げられるのは、
- お米から作られていて与えやすい
- 口どけが良く食べやすい(口いっぱいに詰め込ませないなど保護者の注意は必要)
- 赤ちゃんが手に持ちやすい
- 汚れにくい
- 準備がラク
- +αの栄養が摂れる(カルシウム配合と鉄分配合の2種類があります)
などで、手づかみ食べの練習にうってつけの食品です。
娘は、最初こそ戸惑っていましたが、目の前でかじって食べる様子を見せていると、少しずつ手に取ってかじるようになりました。
はじめのうちは、そのまま1枚ではなく、1/2か1/3くらいに割ったものをあげるといいと思います。
みかん
子房にわけ、消化しにくい薄皮をむいてから1~2センチくらいにして与えます。
慣れてきたら、薄皮をむいてそのままの状態であげてみてください。
大きさは様子を見ながら調節するといいですね。
小さめなものは味が凝縮していておいしいですよ。
時期によってですが、デコポン(不知火・しらぬい)、甘平(かんぺい)、せとか、ポンカンなどは、甘いので酸味に敏感なお子さんにおすすめです。
缶詰のみかんは、シロップ漬けしてあってこの時期の赤ちゃんには糖分が多すぎるのであまりお勧めしません。
10ヶ月の汚れにくい簡単メニュー
うす切りのゆで野菜
レンチンで野菜スティックを作ってみたんですが、いまいちうまくいかず…。
スティック状は諦めてうす切りで挑戦してみたところ、私にはこちらの方が簡単にできました。
手に入りやすく、加熱すると甘くなって食べやすいので、にんじんと大根が特におすすめです。
- 6~7ミリくらいの輪切りにする
- かぶるくらいの水を入れ、600Wで4~5分(加熱時間は野菜の量などによって加減してください)
- 指でつぶせるくらいのやわらかさになったらOK
- にんじんは半月切り、大根はいちょう切りにする
- 余ったものは1食分ずつに分けて冷凍保存する
あまり小さいと加熱に時間がかかるので、輪切りの状態で加熱した後で半月切りorいちょう切りにしています。
にんじんは、根元の細い部分や小さいものでしたら輪切りのままでも大丈夫です。
角切り食パン
1食分は、6枚切りを半分としていました。
耳は使わず、中の白い部分を1センチくらいの角切りにしてから与えます。
はじめのうちは、スープなどの水分に浸してからあげるとモグモグして飲み込みやすくなります。
食べ進みが悪いときは、残りをぜんぶスープの中に入れてふやかしてから食べさせていました。
スティックにもチャレンジしましたが、この時期は握りつぶしてしまってダメでした。
なるべく無添加のものがいいなと思い、選んだのが超熟です。
コンビニやスーパーなど、取扱店舗が多く、手軽に購入できるところも便利で気に入っています。
11か月の汚れにくい簡単メニュー
ちぎったバナナ
まずは、1.5~2センチくらいにちぎったものを与えます。
包丁で切ると断面がツルツルしてつかみにくいので、敢えてちぎっていました。
それでも、最初のうちはほとんどを握りつぶしてしまい、少し根気がいりましたが、徐々に上達していきます。
一度に口の中に入れてしまわないよう、しっかり見守ってください。
もう少し大きめでしたら、5センチくらいの長さにしてから縦に3分割するのをお勧めします。
握りやすく、包丁で切るよりもすべりにくいです。
バナナは簡単に手で割ることができるので、包丁いらずで準備がラクですよ!
手順は以下です。
- 皮をむいたバナナを5センチくらいの長さにちぎる
- 断面のある方の先端を親指と人差し指でつまみ、グッと押す
- 割れめができたところから指をいれ、縦に裂くようにして割っていく
お皿にのせて渡すとひっくり返して遊んでしまうので、うちではそのままテーブルに置いていました。(くっつく系のお皿非対応のテーブルなので…)
もちろん、きれいに拭いておくのは大前提ですが、これで離乳食期のストレスが少しだけ軽減されました。
パンケーキ
1食分を一口サイズにちぎって与えます。
パンケーキはとてもスムーズに食べてくれました。
持ちやすくておいしいと感じるものは、遊ばず食べてくれるのかもしれません。
喉につまらないよう、意識して水分を摂らせるようにしてください。
はじめのうちは市販のホットケーキミックスを使っていましたが、
普通のホットケーキミックスには砂糖やアルミニウムなどが含まれていることが多く、小さな子供に食べさせるのはまだ控えたいところ。
そこで私が選んだのが、EDISONmamaの「はじめてのおいしさホットケーキミックス」です。
7大アレルゲン・砂糖・塩・アルミニウム不使用で、安心して子供に食べさせられますし、水だけも作れる手軽さがうれしいですよね!
砂糖不使用ですが、スーパースイートコーンのやさしい甘みがあって、大人でも美味しくいただけるのでおすすめです。
食パンスティック
- 耳を切り落とし、中の白い部分を半分に切る
- 4~5等分の棒状に切る
- 食べる分を軽くトーストする
- 残りの半分は、ラップに包みフリーザーバッグに入れて冷凍保存
トーストすると嚙みちぎりやすくなり、上あごに貼りついたりのどに詰まったりもしづらいです。
はじめのうちは、グチャグチャとこねるだけでしたが、少しずつ口に持っていくようになりました。
さらに数日後には、自分で小さくちぎるか裂いて食べるまでに進歩!
10か月の時は、スティックでは全然ダメだったので、成長ぶりに驚かされました。
1歳からの汚れにくい簡単メニュー
たまごボーロ
7ヶ月くらいから食べられるものもありますが、全卵をクリアしていてもたまごボーロでアレルギーが出るということもあるようなので、取り入れるのは1歳を過ぎてからにしました。
念のため、平日の午前中に1粒から与えはじめます。
様子を見て大丈夫そうであれば、少しずつ増やしていきましょう。
卵が大丈夫でも、含まれる添加物によってアレルギー反応をおこすことがあるそうなので、原材料をよくチェックして添加物の少ない乳児用のものを選ぶことをお勧めします。
また、原材料に「鶏卵」と記載されている場合は「全卵を使用している」ことを意味し、「卵黄」と記載されている場合は「卵黄のみを使用している」ということになります。
おやき
手づかみに慣れ、咀嚼力もアップしてきた1歳あたりからは、直径5センチくらいに作ったものをそのままの状態であげるようにしました。
口いっぱいに詰め込まないよう見守りつつ、様子をみて水分を摂りながら食べさせるようにすると、のどに詰まりにくくなります。
本来は9ヶ月ごろから始めることが多いようですが、ぐちゃぐちゃにされるのを恐れてこの時期になりました。
さらに、娘はなかなかご飯(白米)を食べてくれなかったため、どちらかというとご飯を食べてもらいたいがために取り入れたメニューです。
材料
- 米粉 60g
- 豆乳 100㏄
- バナナ 1本
- ほうれん草 適量
- ボウルにバナナを入れ、フォークでよくつぶす
- やわらかく茹でたほうれん草を細かく刻んでまぜる
- そこに米粉と豆乳を入れてよくまぜる
- うすく油を引いたフライパンでお好みのサイズに両面焼く
- 当日食べないものは、ラップに包んでフリーザーバッグに入れて冷凍保存
ほうれん草は、にんじんやブロッコリーなど他の野菜と置き換えて作っても、無くてもOKです。
ご飯のおやきもよく作りましたが、米粉はおやつを作るのに重宝しました。
とろみを付けるのにも使えて便利です。
もし、お子さんの白米嫌いでお悩みでしたら、以下の記事もご欄になってみてください。
軟飯から作るおやきの簡単なレシピもご紹介しています。
ハンバーグ
豚ひき肉や牛と豚の合びき肉は、脂肪分が多く消化するのに負担がかかるので、はじめは鶏ひき肉を使い、豆腐をいれてやわらかく仕上げます。
こちらもおやき同様、直径5センチくらいに作り、半分に切って与えました。
材料
- 鶏ひき肉 100g
- 豆腐 50g
- 片栗粉 大さじ1
- 玉ねぎのみじん切り 適量
- 油 少量
- ボウルにすべての材料をいれ、よく混ぜる
- フライパンに少量の油をひき、好みのサイズにタネを落とす
- 弱火で両面を焼き、中まで火が通ったら完成
- 余った分は、1食分ずつラップにくるみフリーザーバッグに入れて冷凍保存
味付けしなくてもおいしく食べられます。
野菜はお好みで。ひじきやチーズなどをいれても栄養価がアップしていいですね。
卵焼き
卵に関しては慎重に進めていたので、卵焼きは1歳からスタートしました。
1食分を全卵1/2としています。
材料(6食分)
- 卵 3個
- 水 大さじ1
- 片栗粉 小さじ1
- かつお節 小さじ1
- 青のり 小さじ1/2
- 油 少量
- ボウルに水、片栗粉、かつお節、青のりをいれてよくまぜる
- そこに卵を割り入れよくときほぐす
- 卵焼き器に少量の油をひき、数回に分けて巻きながら焼いていく
- 6等分に切り分け、余った分は1食分ずつラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍保存
かつお節と青のりで風味づけ&自然な塩味が加わるので、味付けなしでもOKです。
お好みで、細かくした野菜やチーズなどの具材を足してください。
1歳半からの汚れにくい簡単メニュー
1歳6か月検診のとき、スプーンを使って食べたがらなくてなかなか上達しないという相談をしたんです。
カトラリーを上手に使えるようにならない焦りはもちろんありましたが、「なるべく早く手づかみ食べを終わらせたかった」というのも正直なところありました。
すると、栄養士さんから手づかみ食べの不足を指摘されたのです。
「手づかみ食べを十分にさせてあげることでスプーンやフォークに移行しやすくなる(手づかみ食べをしながら食器を使うのに必要な動きを身につけていく)ので、まずはしっかりと手づかみさせてみてください。」
というアドバイスをいただき、また少し新しいメニューを取り入れて、手づかみの機会を増やすことにしました。
りんごの薄切り
1食分を1/8個としています。
消化しづらいので皮はむき、縦に4等分くらいの薄切りにして与えます。
もっと早い月齢から取り入れる場合は、切り方を変えたり加熱したりすることをお勧めします。
りんごより水分が多くてびちゃびちゃになるかもしれませんが、甘くて肉質のやわらかい梨も小さな子供には食べやすく、おすすめです。
りんご大好きな娘でしたが、梨を知った今は梨派になったようです。
おにぎり
おにぎりは、手づかみ食べを取り入れるにあたって最も警戒していた食べ物です。
- 握りつぶされて終了の可能性
- 手や髪の毛、服などにくっつくと取るのが大変
- 米粒をあちこちにこすりつけて遊ばれると後片付けが面倒
など、ネガティブなイメージしかありませんでした。
ですが、ご飯を食べたがらない娘が喜びそうな気がしていたのと、手づかみにかなり慣れていたので、手にくっつきにくいものならば!と考え、満を持してトライしてみることに。
そして最終的に握りつぶしましたが(笑)、上手に食べられました!
写真では、細かくちぎった海苔、かつお節、青のりをまぶしています。
青のりに関して言うと、米粒はくっつきにくいんですが青のりが手に付くので、汚れにくいという観点から評価すると△かもしれません。
他にはすりゴマやきな粉もおすすめです。
青のりれんこん
れんこんはアクが強く硬いので、1歳半を過ぎるまではあまり積極的に使ってこなかった食材です。
まだ早いかな~と思いなつつも、試しに小さく切ったれんこんの天ぷらをあげてみたら、普通にシャキシャキと音を立てながら食べたことがあり、それがきっかけで取り入れるようになりました。
お子さんの歯のはえ具合などによって個人差がありますが、目安として1歳半からとしています。
材料
- れんこん 小さめ一節の1/2(60gくらい)
- 酢水(あく抜き用)
- ごま油 小さじ1
- 塩 少々
- 青のり 小さじ1
- れんこんを2~3ミリのいちょう切りにして10分ほど酢水にさらす
- れんこんをザルにあけ、水気をきる
- フライパンにごま油をひき、中火で炒める
- 全体に油がまわったら、50ccほどの水をいれ蓋をして蒸し焼きにする。
- 火が通ったら塩少々で調味し水分を飛ばす
- 青のりを振りかけて出来上がり
トースト(耳なし、6枚切り4等分)
1食分は6枚切り(耳なし)1枚としています。
耳は切り落として十字に4等分し、軽くトーストしたものを与えます。
トーストすると嚙みちぎりやすくなり、上あごに貼りついたりのどに詰まったりもしづらいです。
余裕で1枚ペロッと食べてしまえるんですが、塩分が気になるので、敢えて耳をはずして量を減らしています。
たまに、ご褒美でトーストの横にすこし添えておくと、真っ先に耳から食べ始めるんですよ!
私が子供の頃って、パンの耳きらい~って子が多かった記憶があるんですけど、耳までやわらかくて美味しい食パンが増えましたよね。
まとめ 手づかみ食べは大事!積極的に取り入れよう
- 手づかみ食べは、成長につながる大切なステップ
- 期間に決まりはなく個人差があるが、離乳食後期から3歳くらいまでが目安
- 扱う食材、硬さや形状などを成長に合わせて変えていこう
- とにかく気楽に♪汚れにくいメニューで乗り切ろう!
汚れにくいメニューを少しずつ取り入れていくうちに、徐々にではありましたが器用につかんで食べてくれるようになり、食べることを楽しむようにもなりました。
私自身も耐性ができたのか、多少よごれても気にしません。
もともと汚れにくいメニューしか扱っていないので、ちょっと拭けばor洗えばOKですし。
また、養生テープ(マスカーテープ)という、本来は工事や引っ越しなどの際に汚れや傷がつかないようにするテープを床に貼るという方法もあります。
食べ終わったらはがして捨てるだけなので、圧倒的に片付けが楽になりますよ。
2歳になった娘は、ご飯ものやヨーグルトなどは上手にスプーンで食べますが、
おかずに関しては右手にスプーンやフォーク、左手で手づかみ食べという二刀流スタイルで手づかみ続行中です。
はじめる前はなんとか抗おうとしていた私が、やらせてみてよかった!と、今は心から思っています。
何より、本当によく食べる子になりました。
野菜炒めの具材を1種類ずつ手にして「もやし~♪」「ピーマーン♪」と名前を呼びながら楽しそうに食べていたり、
いつも白米を1粒も残さずに食べてくれたりなど、確かに食に対する興味や意欲が増しているのを日々感じています。
こうした変化(成長)だけでも、手づかみ食べの必要性はあると言っていいと思います。
ぜひ、無理のない範囲で気楽にはじめてみてくださいね♪